
日本CKDチーム医療研究会 代表世話人
日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野 主任教授
阿部 雅紀
このたび、日本CKDチーム医療研究会の代表世話人を拝命いたしました、日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌内科学分野の阿部雅紀です。歴史ある本研究会の重責を担う機会をいただき、身の引き締まる思いとともに、皆様とともにCKD診療の未来をさらに切り拓いていきたいという強い決意を抱いております。
わが国の慢性腎臓病(CKD)患者は約2千万人に達し、成人の5人に1人が罹患する国民的課題となっています。近年ではWHOにおいても腎臓病克服が新たなテーマとして取り上げられ、CKD対策は世界的にも重要性を増しています。こうした状況の中で、前代表世話人である海津嘉蔵先生(元 社会保険横浜中央病院、現 新北九州腎臓クリニック)は、2007年の発足以来、いち早く多職種連携の価値に着目し、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床工学技士・ソーシャルワーカーなど多様な専門職が一堂に会して議論を重ねてきました。まさに「チーム医療」の先駆けとして、わが国のCKD診療を牽引してきた貴重な会であります。
現在、CKD診療における多職種介入のエビデンスは着実に蓄積され、2024年には非糖尿病CKDに対しても「慢性腎臓病透析予防指導管理料」が算定可能となりました。また、腎臓病療養指導士は約3,000名に達し、本研究会への参加が更新単位として認められたことで、より多くの専門職が本会に集い、学び、交流する場としての役割が一層高まっています。
CKDチーム医療は確実に普及してきましたが、地域差、人材育成、医療連携のあり方など、まだ多くの課題が残されています。だからこそ、本研究会が果たすべき役割はますます大きくなっていると感じています。皆様とともに、現場の知恵と経験を持ち寄り、より良い医療体制を築き上げていくことが、私の使命であると考えています。
本研究会が、CKD診療に携わるすべてのメディカルスタッフにとって、学びと交流を通じて新たな気づきが得られる「魅力ある場」であり続けるよう、微力ながら尽力してまいります。今後とも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

